企画展

イヴ・ネッツハマー ささめく葉は空気の言問い
Yves Netzhammer Blätter sind Fragen der Luft

2024年3月10日[日]~ 5月12日[日]

イヴ・ネッツハマー ささめく葉は空気の言問い

スイス現代美術を代表する映像インスタレーション作家、イヴ・ネッツハマー(1970- )は、デジタル・アニメーションの無言劇に風変わりなオブジェを掛け合わせ、理不尽に苛まれながらも世界や自己の霧散しかけた根拠をめぐってさまよう者の姿を、繊細に描き出してきました。
見えない空気のざわめきをひそやかな震えへと翻訳する木々の葉たちの呼びかけのように、作品が置かれる土地や建物の、記憶の奥にゆらめくもの。触れかかるその影にネッツハマーが感応するとき、作中にしばしば現れるのが、深層へと潜る、特徴的な身振りです。
日本で最初の個展となる本展は、「潜る人」ネッツハマーと、大谷石採掘場という巨大な地下空洞を宿す街、宇都宮との出会いから生まれました。これまでの代表的な映像作品を紹介するとともに、現地で制作する大がかりな新作インスタレーションを披露します。単館開催につき宇都宮でしかご覧いただけない光景をぜひご堪能ください。

開館時間 午前9時30分 ~ 午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日、4月30日[火]、5月7日[火]
*ただし4月29日[月・祝]、5月6日[月・振替休日]は開館
観覧料
一般 1,000円(800円)
大学生・高校生 800円(640円)
中学生・小学生 600円(480円)
※( )は20名以上の団体料金
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介護者(1名)は無料。
※宇都宮市在学または在住の高校生以下は無料。宮っ子の誓いカードまたは学生証をご提示ください。
※毎月第3日曜日(3月17日、4月21日)は「家庭の日」です。高校生以下の方を含むご家族で来館された場合、企画展観覧料が一般・大学生は半額、高校生以下は無料となります。
※4月2日[火]「市民の日」振替日は、宇都宮市民の方は観覧無料。ご来館の際は住所が確認できる身分証明書をご提示ください。
主催 宇都宮美術館 下野新聞社
後援 在日スイス大使館
助成 スイス・プロ・ヘルベティア文化財団

関連イヴェント

ワークショップ「3Dプリンターを使って自分だけのチョコレート型をつくろう!」
[1日目] 2024年3月30日[土] 午後1時~午後4時
[2日目] 2024年3月31日[日] 午前10時~正午
※両日でのご参加となります。
※終了しました
担当学芸員による見どころガイド
2024年3月23日[土]、4月6日[土]、4月20日[土]各回午後2時~
※終了しました
《反復するものが主体化する(プロジェクトB)》
2007年
カッセル、カールス教会
《 反復するものが主体化する(プロジェクトA)》
2007年
ヴェネツィア・ビエンナーレ、スイス館
《身体の外縁》
2012年
ミラノ、ギャラリー・ビアンコーニ
《旅する影》*
2024年
長編デジタル・アニメーション作品
《重力の命題》*
2020年
チューリヒ、スイス連邦工科大学グラフィック・コレクション
《顔認証監視カタツムリ》*
2017年
ウィーン、地下鉄アルテスラントグート駅
《新しい空間にひそむ古い巣窟》*
2013年
ザレンシュタイン、現代美術スペース「ザ・ビュー」

(*は本展出品作ではありません)
いずれも©YVES NETZHAMMER