丑久保健一
《立方体のつながり》
展示ボランティア活動

活動報告

現在開催中の令和7年度第1回・コレクション展で展示している、丑久保健一《立方体のつながり》は、美術輸送の業者さん、職員、作品解説ボランティアが力を合わせて展示しました。その様子を紹介します。

《立方体のつながり》

立方体のピースの中を通るロープを、手に豆を作りながら、結び並べていく。
6,400個。丑久保健一はどんなことを思い考えながらピースをつないでいったのでしょう。

作品を見ると、無数の立方体が織りなす、「静と動」「曲線と面」の交錯は、一見すると堅牢な木材が、彫刻家の手により温かみと柔らかさを帯び、見た目以上の自由な独自のリズムと調和を生み、雄大なスケールを感じさせます。

伝統的な「彫刻」とは違う革新的な発想によって堅い素材が、生きた風景のように柔和に息づき、静かな感動と温かな余韻を与えてくれます。

宇都宮美術館第1回コレクション展(5月17日~8月31日)
見る者一人ひとりの心に自由な広がりをそっと届ける作品たちに会いに来ませんか。

 (作品解説倶楽部 鈴木智子)

公開中のコレクション作品紹介ムービー「話を聞くと観たくなるおすすめコレクション」シリーズ

第1回 : 黒田清輝 夏図習作《横たわる女》 popup
第2回 : 荒井 孝《夢殿》 popup
第3回 : ワシリー・カンディンスキー《横切る赤》 popup
第4回 : 高橋由一《中洲月夜の図》 popup
第5回 : ラウル・デュフィ《ピエール・ジェスマール氏の肖像》 popup
第6回 : アルフォンス・ミュシャ《ジョブの煙草用巻紙》 popup
第7回 : ジョルジュ・ビゴー《熱海の海岸 あるいは 熱海にて、日本の漁師たち》 popup
第8回 : 丑久保健一《大谷考ー指をみつめる》 popup
第9回 : ペータ―・ベーレンス《電気ケトル》 popup

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